調査期間の公的な統計は見当たりません。ただ、各社の料金プランが何時間・何日で組まれているかを見ると、実務上の単位が読み取れます。
結論を先に書くと、3日から10日、稼働時間で20時間から30時間あたりが標準的な設計です。
根拠を示しながら見ていきます。
プランの単位から読み取る
日本探偵業協会のアンケートは、次の条件を置いています。
3日・5日・10日調査/調査員2名、車両1台・バイク1台使用/1日6時間(18時〜24時)の行動調査/調査目的達成時点で終了
3日・5日・10日という区切りが、業界団体の設問として置かれています。 想定されている単位がここに表れています。
中央リサーチのプランも見てみます。
| プラン | 期間 | 時間数 | 1日あたり |
|---|---|---|---|
| 1週間プラン | 1週間 | 20時間 | 約3時間 |
| 2週間プラン | 2週間 | 30時間 | 約2時間 |
1日あたりに直すと2〜3時間です。つまり、毎日終日張り付く設計ではありません。
相手が動きそうな時間帯に絞って稼働する形になります。
1日で終わる場合
原一探偵事務所は、調査員2名が5〜8時間前後稼働した場合をおよそ10万円〜20万円が目安と記載しています。これが1日スポットの形です。
1日で終わるのは、相手が会う日時を特定できている場合に限られます。
「毎週金曜の夜に出かける」「今週末に出張と言っている」といった情報があるときです。
逆に、いつ動くか分からない状態で1日だけ依頼すると、その日に何も起きなければ終わりになります。稼働は発生しているので、費用は発生します。
期間は日数では決まらない
ここが、この記事で最も伝えたい部分です。
調査が終わるのは、日数が経過したときではなく、相手の説明の余地を狭められたときです。
1日だけの記録では、その日限りの事情という説明が残ります。複数の日にわたって同じ相手と同じ場所へ向かっている記録は、その説明を立てにくくします。
したがって、必要な日数は「何回分の記録が要るか」から決まります。
この考え方は不貞は何回から認められるのかで扱いました。回数を数えるのではなく、残っている説明を数える形です。
長引く3つの要因
想定より延びるのは、次の場合です。
| 要因 | なぜ延びるか |
|---|---|
| 相手の行動が不規則 | 動く日時を絞れず、空振りが増える |
| 渡せる情報が少ない | 稼働する日時の見当がつかない |
| 相手が警戒している | 行動を変える。会う頻度が落ちる |
3番目は、自分で作ってしまうことがあります。
問い詰めた、端末を見たことに気づかれた、共有を解除した。こうした行動の後、相手は警戒します。
動く前に相手へ働きかけないほうが、結果的に期間は短く済みます。
期間を短くするためにできること
依頼する前に、次の情報を整理しておいてください。
- 曜日ごとの帰宅時刻(変化があった曜日)
- 「出張」「残業」と説明された日付
- 移動手段(車か電車か)
- 立ち寄り先の傾向
1番目と2番目がそろうと、稼働する日を絞れます。
思い出せる範囲でかまいません。記録を取りに行く必要はありません。手元のカレンダーや、家計簿、送迎の記憶で足りることがあります。
期間と費用はつながっている
日数が読めれば、費用も読めます。
時間制なら稼働時間で、時間数を決める形なら上限で決まります。どちらが向くかは、行動パターンが分かっているかどうかで変わります。
パック料金との比較と費用の全体像を先に見ておくと、提案された期間の妥当性を判断しやすくなります。
よくある質問
1日だけ依頼して終わりますか。
相手が会う日時を特定できている場合は、1日で確認できることがあります。原一探偵事務所は、調査員2名が5時間から8時間前後稼働した場合をおよそ10万円から20万円が目安と記載しており、この形が1日スポットにあたります。一方、いつ動くか分からない状態では、空振りに終わる可能性があります。
毎日連続で調査するのですか。
連続とは限りません。相手が動きそうな曜日や時間帯に合わせて、日を選んで稼働する形が一般的です。中央リサーチの1週間プランが20時間である点からも、毎日終日動く設計ではないことが読み取れます。
長引くのはどういう場合ですか。
相手の行動が不規則な場合、こちらが提供できる情報が少ない場合、相手が警戒している場合です。とくに3番目は、問い詰めたり端末を見たりした後に起きます。動く前に相手へ働きかけないほうが、結果的に短く済みます。
期間を先に区切ることはできますか。
できます。時間数を決める形のプランは、そのための仕組みです。ただし、決めた時間で必要な記録が集まるとは限りません。使い切った後にどうするかを、契約前に決めておいてください。
関連する記事
-
浮気調査にかかった費用を相手に請求できるのかを、民法の条文から整理しました。慰謝料とは別枠であること、認められるかどうかが事案によること、先に確認すべき期限について扱います。
-
別居中の調査は費用が変わるのか|条件が有利になる面もあります
別居している相手の調査で、費用や進め方がどう変わるのかを整理しました。生活が単独になることで行動が読みやすくなる一方、住まいが離れていれば移動の費用が乗ります。
-
人探し・素行調査・企業調査・結婚調査などの費用を、各社が公開している料金から集約しました。浮気調査と金額の決まり方がどう違うのかもあわせて整理しています。
法律上の注意
調査期間の公的な統計は見当たりません。この記事の日数は、各社の料金プランの組み方と業界団体のアンケート条件から読み取った目安です。実際の期間を保証するものではありません。